2011年10月10日月曜日

AUSLANを学ぶには

久しぶりのAUSLAN記事です。キャンディー

さてChewyは地元のコミュニティーコース(日本で言う自治体運営の手話講座みたいなの)に通ってAUSLANを勉強しました。まだまだ修行中ですが。
コミュニティーコースは場所によっても違うのかもしれませんが、まずAUSLAN1とAUSLAN2に分かれます。これは本当に初心者向けのもので、勉強というよりAUSLANってどんなの?どういう感じで手話するの?というのを扱っています。もちろん指文字や単語もたくさん習いますがこれで会話ができるレベルにはなれません。センスのいい方(日本手話や他の手話を勉強されてある程度流暢に話せる方)などは限られた語彙でも指文字やジェスチャーを駆使してコミュニケーションを図ることはできます。

内容としては

AUSLAN1では指文字、自己紹介、簡単な単語(食べ物や家族)などを勉強し、さらに聾文化も少しだけ学びます。これは聾者に全く会ったことがない人向けなので、例えば聾のパーティーってどんなのだと思いますか?暗い部屋で音楽が鳴ってる中で会話したり踊ったりする聴者のパーティーとは何が違いますか?とか聾の人に袖をつかまれたらこれはどういう意味ですか?とかそういうのです。最初の2回の授業は聴者の先生で、3回目以降は聾者の先生でした。ゲームでお互いの持ち物とかをたずねあったり、ロールプレイでやりとりします。結構楽しいですよ!

AUSLAN2はAUSLAN1をより細かく深く勉強するもの。オーストラリアの地名やスポーツなどもっと単語数が増えます。さらに口型(手の動きに伴う口の動き)やCL(基本の手話だけでなく空間を踏まえたうえで表現が少しずつ変わってくる手話のバリエーション)などもちょこっとやります。日本手話でも日本語にない表現ってあるんですよね。例えば胸のあたりに手のひらを自分に向けておいてそれを上に動かすと同時に手のひらを上にひっくり返すように払う手話。これって「なにこれー?!」みたいなニュアンスなんですけど、期待はずれだったとき(いい意味でも悪い意味でも)やびっくりしたときに使います。自分がカフェで頼んだケーキがイメージとちがって「えー?!」って時、飲み会に不参加と連絡した友人が待ち合わせ場所に現れて「なんだ、いるじゃん!」って時とかに使えるんですが、こういう音声言語では一言で言えない手話ってどの手話にもあって、そういうのもちょこっと勉強できます。それから空間を表現する。これって聴者は苦手なんですよね。部屋の間取りや地図を手話のみで伝えます。そういう練習も少しできますよ。あとは同じ鞄でも取っ手の長いハンドバッグ、スーツケース、ブリーフケース、リュックサックなどで手話が変わってくるということなども学べます。

私が通っていたコースは夜間のコースで1コース7週間、週に一回コースで、5回以上出席すると出席証明書みたいのがもらえます。修了証に近いのですが、これはべつに資格とかにはならないタイプの証明証です。
全部で7回、短いです・・・。料金はオージー料金で$145だったと思います。これはオーストラリア人(永住権を持っている人)向けの金額らしくて、本当は一時居住者だと値段が違うらしいのですが、私はそんなこと全然知らなくて、申し込んだときもネットで住所とか料金の支払い方法を選ぶくらいで、永住権やビザのコピーを送れとか言われませんでした。申し込みは結構簡単で、NSW州の聾教育ネットワークのホームページで自分の通いたい地域の場所を選んで料金の支払い方法(クレジットとか)を選んで、終了です。最初の授業までになにも連絡がなければ受理されたってことで授業に行きます。オフィスの電話番号とかも乗ってるので申し込み締め切りぎりぎりだけど、まだ申し込めるかな?とかの問い合わせもできます。コースが始まる1週間前までに申し込みをする必要があるらしいのですが、私はAUSLAN1の時にコースの情報を見つけたのが遅くてオフィスにまだ申し込みできるかと問い合わせたことがありました。その場で行きたいコースの場所を言うと「まだ大丈夫ですから通常通りにホームページから申し込んでください。その後にメールで登録終了の旨と授業料の領収証が届きますから。」とあっさり終了でした。

コースには以前AUSLANをかじったことがある人や半難聴の人、まったくAUSLANを知らない人など様々な人がいます。私も方耳難聴(というか聞こえない)のですが、同じ状況で方耳に補聴器つけてる人もいるのを知って「結構進んでるなぁ」とか思いました。日本でも方耳難聴の人は重度でないにしても障害がある人とみなされてほしいものです。

実はこっちに書いておいて長くなったので、次の記事で、聴覚障害についてちらっと書いてみたいと思います。
とりあえず、AUSLAN その2は終了です~。

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