2013年10月3日木曜日

CROS補聴器

今回も耳の話なのでスキップしたい方はご自由にどうぞ☆

えー、前回BAHAのトライアルを終え、メリット・デメリットについて触れました。
BAHAって日本ではまだ知られていないし、まぁまぁ新しいものなので、興味がある人も多いと思います。が、情報も少ないし、あってもいいことばっかり書いてあったりして、デメリットにもきちんと触れることも大事だと思います。なので、思い切ってデメリットにも触れてみました。

正直、片耳難聴で補聴器をつけるかつけないかは人それぞれだと思います。
私も10年以上補聴器も手術もなしで過ごしてきて、なんとかなってきました。
もし、補聴器を試してみようと思うなら、どんな補聴器を選ぶかも人それぞれだと思います。

「人それぞれ」というのには
・難聴(聴力)の度合い
・ライフスタイル
・経済的負担
・身体的負担
・精神的負担

がメインだと思います。これをすべて考慮してベストな選択ができたらいいですね!
難しいですけど。

で、BAHAを終えて、今度はCROS(クロスと読む)型の補聴器のトライアルが始まりました。
CROSとはContralateral Routing of Offside Signalsの略で「聞こえない側の音を反対側に送信する」ことです。
今回はPhonak(フォナック)社のオーデオのトライアルをしてみました。
日本でもフォナックあるんですね!とりあえずサイト貼っときます。
http://www.phonak.jp/products/accessories/cros.html

CROSはその名の通り、まさに片耳難聴のために作られた補聴器で、音を増幅させる、いわゆる一般の補聴器とは少々働きが違います。
聞こえない方の耳にマイクをつけて、拾った音を電子的に聞こえる方に届けるのが目的です。
つまり使う耳は結局片方(聞こえる方)だけ。
この点はBAHAも同じですが、BAHAは電子的な音ではなく、音を振動として直接頭がい骨を介して聞こえる耳に届けるのが違いです。そしてさらに音の感受性にもCROSを含む一般の電子型補聴器とは大きな差があります。

こんなん。デモなので左右違うけど、本来は右側の外観×2です。
私の聴覚訓練士は「絶対色々試したほうがいいと思う!」とBAHAだけではなくCROSも試すように強く勧めてきたので、当初は「補聴器」という響きがどうも老人臭くて抵抗があったのですが、チャレンジすることに。まぁ今回もトライアルはタダだからね!w

傘みたいなのが耳の穴の中に入ります。
正直言ってくすぐったいんですよwwww
装着するときにモソモソしちゃって。。。w あと奥までしっかりかさみたいのを入れるんですが、その時つい奥に入れすぎて「いてぇ!」という時が多々あります。
あと、傘みたいなのには穴があいているので聞こえる方の耳を完全にふさいでしまうことはありません。装着している違和感はありますが、音の聞こえはほとんど影響されません(個人の感想)。
あと、上の写真の左側の補聴器(本来右耳につけるほう)の傘の中に黒っぽい箱がありますが、それがスピーカーです。左耳用には必要ないので、白いプラスチックの塊になってます。

私は右が聞こえて左が聞こえないので、左にマイク・右にスピーカーですね。

右のがレシーバー&スピーカー
左のがマイク&トランスミッター(電波で飛ばすほう)
よく写真を見ると気付くと思いますが、左と右の補聴器のワイヤーの色が違います。
これは右のワイヤーは傘の内側にある極小スピーカーにつながれてる配線を収納しているのに対して、左のワイヤーは単純に耳に固定するだけの役割だからです。左のは完全にすっからかんのプラスチックのワイヤーです。

めっちゃちっこい!
装着感は先ほどちらっと触れたように、耳の中に入れる部分は慣れるまでは変な感じがしますが、BAHAのときのような締め付けや頭痛は皆無です。
たまーにひどく疲れた時なんかは気になるときがあるくらいですかね。。。

髪の毛かき上げてやっとわかる感じ。
スピーカーが耳の上に乗っている感じなので、メガネなどはかける時やずれた時にカサカサ音がします。あと、髪が長くて髪をかき上げる癖のある人は、やる度に「ガサガサガサ」と大きな音がしますよw

ピアスをゴツゴツつけてても大丈夫!(ある程度まで)

ワイヤーはあまり目立ちません。

で、感想なんですが、BAHAを試した後にCROSを試して
「やば!音、超クリアなんだけど!!!」
と興奮しました。正直BAHAとは比べ物にならないくらいクリアな音!
聞こえない方(後方)で誰かがボソボソ会話してても、ちゃんと何言ってるか聞き取れるんですよ!
「すげーーー!」感動!
BAHAでは「あ、こっちからも音がしてるな」ってくらいの認識が「あ、ちゃんと聞こえる!聞き取れる!」ってとこまでレベルアップした感じです。
さらにパソコン(訓練士にやってもらいます。自分ではできません。多分。)でベースの音量を調節できて、その調節の幅も結構広いので使いやすいです。私がトライアルしたのは一番高性能のやつだったので、音量調節なんかは自動でかなりやってくれるんです。自分で補聴器を触りまくって調節する必要がないんですよ。これ結構重要だと思うんですよね。自動ほど楽なものはない。まぁ急な音の変化にはついていけずにたまに急な大きい音や、うるさいところでの急な耳元でのボソボソの会話なんかはちょこっと聞き取れなかったりする時がありますけど、そんなに気になるほどではないです。
これがダウングレードしてしまうと、自動調節の幅が狭まってしまうそうで、お手頃価格になればなるほど、自分でその都度調節するんです。
って、これが結構面倒くさい。BAHAのときにも感じたけれど、BAHAは自動調節機能があまり良くないので、ほぼ常に自分で調節だったのですが、いやー面倒くさい面倒くさい。場所や話す相手やBGM(というか環境)が変わる度にちょこちょこいじるんです。いじっては「もっと大きく」・・・「あれ、今度は雑音が多すぎる」といってまたいじってを繰り返し、状況に応じて自分が気持ちいい音量を決めなければなりません。これって長時間同じ人と話してるならいいけど、短時間ではこれが間に合わないまま会話が終わったりするので、自動でこれが改善されるなら、それに越したことはないですね。

音質はかなり良いですが、やはり自然音とは違います。ちょっと機械っぽいというか。まさにマイク越しで聞いてる感じ。(そのまんまやんけ。)
なので、使うのは実質片耳のみでも、多少の音質の違いがあるので、「あ、この音は機械っぽいから左側の音かな」みたいのがなんとなくわかってきます。これは両耳で音の方向性をつかむのとは全く違うプロセスです。
これも慣れだと思います。若い人は結構順応しやすいと訓練士が言ってましたが、それでも慣れるまでには時間がかかります。音源が聞こえない側に近ければ音量や感覚で方向が分かりやすいのですが、遠くから大きい声で名前を呼ばれたりした場合はほぼ同等に聞こえる感じがするので、この場合で方向性をつかむのはほとんど無理です。(個人の現時点での感想)
さすがにどんなに素晴らしい補聴器でも音の方向性まで習得するのはかなり難しい。
もしできたとしても、かなり時間と訓練が必要のようです。(◞‸◟ㆀ)ショボン

結果としてCROS補聴器のデメリットは
・片方でもなくしたら大変!(高いよ!)
・オーストラリアでは補聴器は医療保険に加入してもなかなか手当てがよろしくない
・上記の理由から結果的に値段が高い
・両方の耳に装着しなければならない(片方だけじゃ意味ないからね)

あとあまりデメリットでは無いのかも知れないけど、
・自分の声も聞こえるから慣れるまでちょっと変な感じ
・あと若干ロングトーンにもやっぽいのがかかる(歌とか聞いてるとロングトーンに変なビブラートがかかってるように聞こえる)時がある。

性能がいいので、どうしても自然音と比べてしまうけど、BAHAの音と比べたら正直雲泥の差だと思うよ。あくまで個人の感想だけど。

メリットは
・結構音がいい
・音の自動調節の幅が広い(機種にもよる)
・BAHAと違って風の音がしない(運動会のビデオとかでよくあるゴォーーって感じの音)
・周辺機器が充実していてBluetoothなどで電話できたり音楽聞けたりする
・手術不要。ダウンタイムゼロ。もしいやになってもすぐとれる・やめられる。(身体的負担はほぼなし)


かなーー?

あとね、買い物してると店の入り口に盗難防止の機械ってあるじゃない?洋服とかにでっかい電子系のタグが付いてて、万引きして店から出ようとするとアラームが鳴るやつ。
あれを通り過ぎるたびに、CROSのトランスミッションが一瞬途絶えるんだよね。あれって、電波だったん???
みんな!あの付近では聞こえてないかもだから左側(聞こえない方)から話しかけないで!
なんてね、大げさやんね。ヾ(◍’౪`◍)ノ゙♡

2013年10月2日水曜日

IMATSのお買い物

お買い物ビデオHaulの時間でございます!




と言ってもまだ字幕はできてません!ごめんなさい!
字幕できたらすぐにブログで報告します。

まだきちんと使い込んでないので、レビューもできず、そんなに大したことでもないのですが、商品だけでいいよ!という方はYouTubeでこのビデオの説明のところに商品名は載せてあるので、そちらをご覧ください。

以下はIMATSの写真どうぇす☆

Monica, Ashleigh,Carolineと
Ashleigh: http://www.youtube.com/ash4makeup
Monica: http://www.youtube.com/monicainmylife

レイ・モリスのショーの様子

半裸の男性に鼻血もの!w

レイさん、自撮りを極めてらっしゃる。。

Tash, Ally, Krystalと☆
Tash: http://www.youtube.com/beautyandtheboots

白鳳堂の高本さんと

半裸の人はこんな仕上がりに!水ぶくれメイク、ぷにょぷにょしてた!

Allyと仲良く自撮り!

Chloe, Laurenと
Chloe :http://www.youtube.com/ChloeMorello
Lauren: http://www.youtube.com/laurenbeautyy

二人とも超いい人でちびの私のためにしゃがんでくれた!泣

Jess, Jodiと
Jess: http://www.youtube.com/NekoAesthetic
Jody: http://www.youtube.com/jodik76

Rachel, Brittneyと
Rachel: http://www.youtube.com/justsugarandspice
Brittney: http://www.youtube.com/beautybybrittneyx

みんなオーストラリアのビューティーブロガーたちです。それぞれのリンク載せておくので、興味があったらのぞいてみてください☆
写真撮り忘れちゃった人もいるけど、一年ぶりにあえて楽しかったー!また来年も会えますように☆

2013年10月1日火曜日

BAHA(骨伝導補聴器)のトライアル終了

今日はまたもや補聴器の事について話してみたいなと思います。

前にBAHAのトライアル中とお伝えしましたが、その途中で投げ出す様に日本に一時帰国してしまった私。担当の聴覚訓練士がめちゃいい人だったので、BAHAのトライアルやり直しさせていただきました!
BAHAのトライアルでわかったこと(デメリット)は
・音がはっきりとは聞こえない
・つけてると頭が痛くなる
・ハウリングがひどい
です。

一つ目のはっきりと聞こえないというのは、トライアルで頭がい骨にボルトを埋め込むわけにはいかないので、振動だけ伝える装置(本物のボルトなしバージョン)を装着するのですが、本物のように直接頭がい骨を振動させているわけではなく、間に皮膚があるため音がずいぶんとモホモホ聞こえます。感じで言うと、口にハンカチ当てて話してるように聞こえるんです。こもってるというか。。。
音がしているのはわかっていても、聞き取りまではできない。(←これが片耳難聴のめんどいところ)
これが手術して本物にしたところでどれほど改善できるかは、わからないというからちょっと不安。

二つ目の頭痛の問題は振動を的確に伝えるためにトライアルBAHAのヘッドバンドはきつめに巻くため、プラスチックの振動を伝えるところが当たって痛い。骨ばっているところに当てなくてはいけないので、余計痛い。連続着用は1時間が限度。さらに振動がめちゃ伝わってくるので、音を拾おうと音量を上げると、振動からも頭痛がするようになる。しかし、バンドを緩めたり、間にクッション的なものを挟んでしまってはBAHAの振動が伝わらなくなるので、意味がない。本物のBAHAならボルトが振動を伝えるので、ヘッドバンドで頭を締め付けなくてもよくなる。でもトライアルの状態で毎日1時間ごとにつけたり外したりやるようでは効果もよくわからない。トライアル自体が苦痛になる。ま、本物にしたら改善されるけど(*^_^*)

ハウリングは前回のBAHA関連の記事でも述べたようにものが触るとキーンとハウリングがする。おちおちソファーにも寄りかかれないよ!w 帽子やカチューシャなど着けるのが難しくなる。
一度くりぴこが頭をなでてくれてなんかロマンチックな感じだったときに、うっかりBAHAに触れて
きいいいいいいいいいいん!
となり
「やかましいわ、ボケーーー!(☄◣∀◢)☄」とムードぶち壊しな事がありました。とほほ。

メリットとしては
・振動式なので臨場感はある。。。気がする。
・オーストラリアでは医療保険に加入していればBAHA自体と手術が全額カバーされることがある。(医療保険会社による)さらに2年ごとに新しいBAHAを申告でき、認められれば支給される。

臨場感というのも間違った表現かも知れませんが、音を振動で伝える機械なので大きな音がしたときなどは、かなり振動が伝わるので迫力があります。

医療保険は保険の範囲や会社にもよりますが、日本に住んでいる方にはあまり役に立たないですね。日本では今でも完全に自費で、しかもBAHAを扱える医師が少ないのが現状だと思います。
でもタダでBAHAできるんだったらいいよねぇー。こんなにオイシイ話はないよー!(〃ʘ▿ʘ〃)

そして、今別の補聴器のトライアル中なので、それはまた別の機会にお話ししますです。